ドールハウス ”Books and Papers!”

ドールハウス ”Books and Papers!” が出来上がりました!

出来上がりまでドールハウスの名前を考えておらず、、、今日になって考えたという(汗)。

お題はやっぱり最初に考えた方が絶対良いです(*^_^*)

このドールハウスは、ロンドンにある架空のお店をイメージして製作しました。アンティークモールの中にある古本と紙モノの専門店です。

ルームボックス型の正方形に近いドールハウスです。

このサイズ、大き過ぎず小さ過ぎずで私にとってはとても作りやすく、今までも”暖炉のある部屋”や”サンタ工房”など同じくらいのサイズで製作しています。

(横225mm、奥行き125mm、高さは脚を付けたので251mmとなっています)

今回は丸テーブルの上に置いて撮影しています。

外側、サイドと上下は全て白色です。壁みたいな感じで少しラフさを残して塗ってあります。

先日ブログで書いたように、両面のドールハウス♡

反対側は

こんな感じでブルーを基調にした室内となっています。

まだこれからの製作となりますが、こちら側の前に↑プラ板を入れる予定です。

裏側は壁にぴったり付けて飾っていただければ埃などが入りにくい構造になっています。

本日はこのドールハウスの製作の背景について綴っていきます。

(長くなりますのでお時間のある時に・・・! 興味ない方は文章スルーして下さい)

テーマはアンティーク屋さんという計画ではあったのですが、当初製作しようと思っていたのは

フレンチアンティークのお店かフェミニンでシャビーシックな雰囲気のお店でした。

アンティーク屋さんをテーマにしたものなら、とめどなくアイデアがあります。それほどたくさんのお店を過去に見てきたから。けれどアイデアがあり過ぎてまとまらないとはこのことかもしれません。

用事があったついでに、ドールハウスの木材をオーダーしようと思っていた前の日になっても設計図が完成せずにいました。時間ばかりがどんどん流れ、、、夜中を過ぎ「もう仕方ないからとりあえず寝よう!」とベッドに入って数時間・・・(寝ました)

明け方になって、突然アイデアが天から降りてきました!

それも丸ごと!!

2面にする設計デザインやテーマカラーはもちろんのこと、天井や床の素材やイメージの背景場所まで全部 (=゚ω゚)ノ

こんなことは初めてです。。。誰かが天国からアイデアを送ってきたのかな?

途中経過をお見せしたステンドグラスはドアの上に☆
ドアは固定されていて動きません。ドアマットは使用感あるように少し汚し加工を施しています。

イメージの舞台は、英国・ロンドン。

メリルボーンという場所に、実際にある”アルフィーズ・アンティークマーケット”。

3階建ての建物の中にあるインドアのアンティークモールで、ロンドンに買い付けに行っていた時、何度も通っていた場所です。

ヨーロッパの買い付けは、蚤の市やアンティークのイベントが週末であることが多く、平日をどうするかというのが悩みのタネでした。地方のアンティークモールやお店を回ることも多かったですが、日程の都合でロンドンにいる時は、平日もアンティークが買えるアルフィーズによくお世話になっていました。地下から3階まである比較的大きなアンティークモールは、値段こそ少し割高ですが、たくさんのお店が入っていて場所場所で全然違う雰囲気で、素敵なカフェまで付いていて1日いられる場所でした。古いアンティークというよりはもう少し年代が浅いビンテージのお店が多くて、日常に使えそうなものもたくさんあるので、興味がある方には観光のついでにお勧めです。私はEgeware Rd. 駅から行ってましたが、シャーロックホームズで有名なBaker St. 駅からも行けるみたいです。

ホームページを見つけましたのでリンク貼っておきます~。


前回も書きましたが、壁は黄色というよりは濃いアイボリーに近いです。アンティークホワイトという名前のカラーでした。こちら側の壁は古い感じを出すために汚してあります。

アルフィーズは大きな建物なので、階数によっても雰囲気が全然違うんです。

私がこのドールハウスでイメージしたのは上の階。ほとんどの観光客は(広いので)地下や1階を見て終わり。上の階まで来る人は全然いません。とっても静か。マニアックなお客さんかバイヤー以外は上がって来ないの(^-^;・・・。

ウエブサイトには見取り図は載っていなかったので場所がどこかはっきりしませんが、学校のように長い廊下があって、教室のような感じでそれぞれのお店にドアが付いていて。

その一角にあるイメージ。

だからドールハウスのこちらの黄色いサイドは、お店の前の廊下に細長いテーブルを出して、古い紙モノのアイテムを並べてるシーン。

(ここまでの説明、長っ!)

蚤の市のような雰囲気が出せたらいいなと思いながら製作しました。

店先には古いポストカードやラベル、ポスターや地図などを並べました。

紙モノを飾るフレームも売っています。

こういったものは実際にアンティーク屋だった頃も扱っていて、紙モノは大好きです。

ミニチュア作りを始めた最初もパッケージものからだったので、紙のデザインが好きなんですよねー。

アンティークポストカードを入れた箱はここに置きました↑

箱には、”ポストカード1枚 3ポンド” のポップカードをマスキングテープで貼り付けました。

家族がこれを見て「テープがまだ付いてるよ~」って言ったので(!)”わざと”、と付け加えておきます(^-^;。

ごちゃごちゃ~!なんですが、1mm単位で動かして私がベスト★と思うところで接着しています。

ミニチュアは、昔からのお客様は知っているかもしれない過去のアイテムも混ざっています。

香水瓶に付いていたり箱モノに使ったものもあるかも。

印刷する時に多めに出したり、色を見るために試し刷りしたものなどが捨てられず・・・私の手元にはたくさん残っていたので、今回はそういうものも使いました。作品の遍歴みたいで個人的には楽しいです。

こまごました紙モノは英語ではエファメラと言います。語源は”短命なもの”を意味するギリシャ語だそうで、チラシやリーフレットなど短期間で消費される印刷物を言うそうです。

つくづく、私はマキシマリスト(ミニマリストの反対の意味)だなぁと思います。

ミニチュアでも、とにかく沢山置きたくなっちゃって、削る方が大変・・・( ;∀;)。

でも見ていただく分には楽しいシーンになったのではないかなぁ♪

テーブルの下にも色々なものがたくさん!

アンティーク屋の仕入れとしては、すごくごちゃごちゃしたお店を見つけた時の方が ”よし、やるぞ~!”って燃えるんですよね(笑)。もはや今は体力が続かなそうですが。。。

こちら側には地図や大きめのラベルを。

その瞬間を切り取る、というのを表現の目標としているので少し動きが出るように心がけてセッティングしました。

贅沢に重ねているので、ものすごい沢山のアイテムを使っています。

今回こういう↑ヴィクトリアン風の看板を絶対付けたくて。

コレ、デザインして作るのに1日かかりました~(゚∀゚)楽しかったケド。

あ、よく見ると"first floor ALFIES ANTIQUE MARKET"と書いてあります。

first floor、はアメリカ英語では1階のことなのですが、イギリス英語だと1階はground floor、

2階がfirst floor。ややこしくて、いつも分からなくなってしまいます(^-^;

さてさて、お店の中に入ってみましょう!

床はフローリング。

壁はほんの少し紫寄りの水色です。

ブルー系は写真で撮るとどうしても実際通りに写らないのですが・・・。

またブルー系の塗料は容器に入った状態→塗った直後→乾いた時→上塗り剤を塗った直後→乾いた後、全て違う色になります。初めに”この色!”と決めても、その色になることはほぼないです。ですので最近はある程度、幅を持たせて許容しています。

今回に関して言えば、壁の水色より本棚の奥に塗った色(デニムブルーのような青)のが私には重要だったので、これが理想に近い色になって嬉しい。

天井は、私の大好きな実際の壁紙です。

左サイドはこんな感じ。

大きな本棚がお店のほとんどを占めています(*^-^*)

私の妄想の中では、この前には部屋の幅いっぱいに窓があってロンドンのレンガ作りの建物が見えます。窓の下は2段くらいの本棚になっていて(学校にありそうなやつ)その中にもたくさんの売り物の本が入っている、という設定(笑)。

右端には小さなスペースですが他のコーナーも作りたくて、丸テーブルを置いて

古い写真を売っているコーナーにしました。

ライトは飾りで、点灯しません。

丸テーブルはクリスボンのキットですが私ももう手持ちがなくて、たまたま先日のミニチュアショーでお隣の方が売っていたので買わせていただいたというお品・・・(゚∀゚)

実際のモルディブの古い切手で作ったフレームは薄いのでこの場所に☆

古い写真は£1~(*´з`)。

人物の写真に混ざってパリの絵葉書も。

本は数えてみたら64冊も使っていました!

初めはもう少し少なかったんだけど、置いてみたら足りなかった~(+_+)

並べ方を色別にするか、カテゴリー別にするか悩みましたが、結局カテゴリー別に☆

一番上の段はお料理の本。

2段目は手芸の本と、3段目はものがたり・絵本系・・・左のコーナーはハロウィン。

下の段はクリスマスやイースターの本が並んでいます。

(まだ単品で販売しているものもあります!)

隙間なくずらっと本を並べず、なぜ空間を作ったかというと、その方が本の表紙が見えるから。

重ねて見えなくなっているのもたくさんありますが、単品でも販売している本たちは、古い物を参考に1つ1つデザインしたものなので親心で見せてあげたいと思って♡

横から覗くと見えたり、方向を変えた時にだけ見える本、なんかもありますので、じっくりお楽しみいただければと思います。

実は、この本を並べるだけで丸々1日かかっています(笑)。

いい感じに見えるよう1mm単位でアイテムを動かしていって接着するというのをずっとやっていたらあちこち筋肉痛になりました(^-^; ...

まぁ自己満足なんですが、気に入った感じで仕上がったと思っています~。

一番下の右端には写真の入った箱を置いてみました。

本棚の前の小さなスペースには額装したものを。

"Sorry! SOLD"のメモが付いているの、見えるかな~?

本は接着されていますが、、、こんな写真、撮りたくなりますよね ^m^?

当初の計画とは全然違う雰囲気のドールハウスが出来上がったのですが、最後は完成してしまうのが寂しくなるほどずっと作っていたい作品になりました♡

それでは、こちらのドールハウスは8月8日(金)21:00~にウエブショップにUPします。

お値段は¥140000です。(税込み。料金に、送料・梱包代金を含みます。ご配送はヤマトでの宅配便のみとなります。クーポン券お持ちの方は対象商品となります)

安価というわけではありませんが、使っているミニチュア小物の物量の多さとドールハウス2つ分と思っていただければ、お買い得なお値段かと思います~。

細かい部分のご質問などは、ご購入前にお気軽にどうぞ!

よろしくご検討の程、お願いします(*^-^*)

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デイリー・アンティークス ミニチュアブログ